バーナンキの背理と政府債務

バーナンキの背理と政府債務

飯田泰之先生のコメント
>長期的に貨幣が中立でない(紙幣を刷っても
>いつまでも物価が変わらない)としたならば,
>インフレ課税の弊害無しに貨幣発行益を享受
>できてしまう.極端に言えば札刷っていれば
>税金無しに国家が運営できてしまう

ここで飯田泰之先生が説明されいる政府発行の
貨幣の中には「国債」も含まれると思います。
もちろん、国債を発行しても、市中から集めた
現金を政府が使わなければ、政府による貨幣の
追加発行には当たりませんが、使うために発行
するのですし、現にそうしています

そこで疑問があります。現在のところ、日本は
政府の借金がかなり嵩んでいますが、なかなか
インフレにならないのはどうしてなのでしょう



「リフレ派を批判した山崎元氏のその後」より
http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/e/ef618d79831b092e37836379e7b8eeb4

リフレ派の王道:田中秀臣先生

稲葉にコメント消されてやんのw
http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060527

445 :名無しさん@社会人:2006/05/28(日) 02:41:39
「今の学生には信じられないだろうが、今の小泉・竹中改革は政治思想的には90年代初めのサヨクが生み出したシミン主義のなれの果てなんだ。」
そーなんだよな。どこのアホがアメリカのイデオロギーだとか
小泉支持層はノータリンとか、ぬけぬけとぬかせるんだろ

446 :名無しさん@社会人:2006/05/28(日) 08:07:11
[コメントを書く] # 比ヤング
>多くは結構なご託並べてた「リベラル」に
>裏切られてウヨク化してきた
騙された(あるいは、勝手に期待して)裏切ら
れて一つ賢くなった結果ということなんだから。
結構なことじゃないんでしょうかね
前と変わらず騙し続けようという方も一部には
いらっしゃるんでしょうが

          • -


2ちゃんスレッド!

田中秀臣先生の学問的誠実を考える会
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/sociology/1147863235/

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060527
http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20051207
http://d.hatena.ne.jp/suuuuhi/20060416

流動性不安は、流動すると単純に経済的にヤバイから

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=302&catid=4

流動性不安が小泉ポピュリズムの背景だ、というのは
その通りだろう。

流動すると不安になるのでホームベースを作ればいい
というのは端的に間違っている。リストラで流動して、
流動を強いられて、あるいは、低賃金の流動的フリー
ターとして働いていれば、不安になるに決まっている
のだ。ホームベースを作ったからといって、『彼らの
経済状況』が変わらなければ彼らの不安は変わらない。

>■だが彼女らの多くは過剰流動性が引き起こす不安
>に耐えられずメンヘラー化した。
そういう方々もいるのだろうが、彼女らは小泉を支持
してたんだろうか?逆に小泉を支持した人々は、仮に
経済的な不安から解放されても、流動性から解放され
ない限り不安から逃れられない、とでも言うんだろう
か?

ホームベースができたからと言って、何も変わりはし
ない。彼らの経済状況が変わらない限り…

ま、彼らの経済状況をよくしてくれるリーダーとして、
小泉さんが適任だったかどうかはすっごく怪しいけど。

流動性の解釈と米国・欧州モデル

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=302
>■「浮気するんじゃないか。自分は捨てられるんじゃないか」と
>オロオロ・オタオタする、不安&不信ベースのアメリカ流。「別
>の異性と比較してくれ。それで揺らがぬ愛でなくして何が愛か」
>と悠然と(?)構える、内発性&信頼ベースのフランス流。どち
>らが良いか。

この比較で言えば、後者の欧州流が良い、と私は思います。しかし、
後者の

・欧州は流動可能性を肯定する。(浮気○)

それに対して

・米国は流動可能性を否定する。(浮気×)

米国流の人々は「浮気をしたら、不利になる社会制度」を、即ち、
「流動したらば、不利になる社会制度」を要求するでしょう。

日本は長らくの間、「流動したらば不利になる社会制度」を温存
してきました。雇用関係周辺では、労働法、健康保険制度、年金
制度などです。そうした中「流動せざるを得なくなった人々」と
「自分も流動せざるを得なくなるのではないか、と不安に感じる
人々」が流動性が過剰になっていると思い込む米国的状況に近づ
いた、というのが今の日本です。

しかし、日本とアメリカには重要な違いがあります。宮台氏の言
葉で言えば

アメリカは、流動性に対する『内発的不安』

・日本は、『自発的不安』

ということです。宮台氏の日本における流動性過剰の解釈はこの
点において完全に間違っていると思われます。

日本は内発的に流動性を不安に感じているのではなく『流動する
と不利になる』から自発的に流動性を不安に感じているだけなの
です。従って、正しい処方箋は次のようになります:

『流動すると不利になる社会制度』を変える。流動しても不利に
ならない社会、例えば「非正規雇用者」や「シングルマザー」が
不利にならない社会を作ることです

結局、正しい処方箋が何か、という具体レベルでは宮台氏と私は
同じところに落ち着きます。これは宮台氏の感度の高さがなせる
業でしょう。しかし、そこに至る論理が完全に間違っているため、
宮台氏の読者の多くが誤解をし『流動性を沈めなければならない。
だから、正規雇用や結婚を優遇する政策が必要だ』と勘違いする
ことを、私は危惧します。

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追加:

ここ数年来、日本政府がやってきたことは

・流動することは良いことだと喧伝する

一方で

・流動すると不利になる制度は温存する
 (申し訳程度に変えたところもある)

ということです。そんな状況で、流動性フォビアが
広範に発生したのは当然です。全ては想定内です。
処方箋は、流動すると不利になる制度の廃棄です。
人々は流動するのが内発的に嫌だから、流動性フォ
ビアになったのではない。流動すると不利だから、
流動性フォビアになっているだけなのです。

ここにも官僚の建前と本音がある。

建前:流動することは良いことですよ♪
本音:流動した奴から搾り取ってやれ!

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宮台氏も上記のような認識を一部持っているようです。

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=281
>■しかし残念ながら、今の日本では、エリートのゲームを
>知って異議申し立てをする一般人は、欧米よりも遥かに少
>ないでしょう。「“醒めない夢”ならOK」と考える者た
>ちが多いはずです。だとすれば「監視社会化」の「適切さ
>」は、議論の埒外となるのです。
まあ、ここまではいいでしょう。

>■ならば、リベラリスト的には、社会的流動性そのものを
>制約する他ありません。生活世界空洞化を防ぎ、第一平面
>と第二平面の分離を回避するためです。でも利便追求的な
>一般人がそうした問題意識を持たないなら、かかる見地を
>とるか否かもエリート次第なのです
うん?異議申し立てをする一般人が増えればいいだけでは?
それと同時に「エリート」「非エリート」間の流動性も確保
する。これでいいのでは?むしろ流動性がなければ乖離する
一方でしょうに。流動性が限定されていることが問題なんで
は?

でも、流動性を確保する、という話もしてるしな…
>■私は答えました。“醒めない夢”はまずい。私はリベラ
>リストだ。『マトリックス』のネオみたいな一部の聡いパ
>ンピーには、夢ならざる現実を理解する手がかりを与える
>べきだ。さもないと、エリート平面とパンピー平面の距離
>を「適切に」保つことができないと。

流動性過剰の問題ではなく、ある部分で流動性が限定されて
いるために、そこでは流動性が停滞する一方、限定されてな
い部分で流動性は過剰になるという問題では?正規雇用者の
流動性が停滞し、非正規雇用者の流動性は過剰になるという
現象もその一つ。

流動しないエリートが流動性を口先で称揚しつつ、流動した
奴から搾り取るべく目を光らせている現状を変えることです。

まず官僚を流動性に晒せ

======================

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=84
>■要は、近代の機能主義がもたらす入替え可能性に抗するための
>「文化概念としての天皇」自体の機能主義的な入替え可能性と
>いう矛盾。しかし多くの論者 と違い、ここに私は三島の無分別で
>なく、むしろ分別を見出します。彼の趣味 に還元できない本質的
>問題を見出す。
確かに論理的には矛盾だけど、実際にはこの矛盾ほ問題には
ならない。

家族のような「そこそこ」流動性の低い場も必要ではある。
それは認めたとしましょう。ここでポイントは「そこそこ」
ということです。「絶対に流動しない場」が必要な訳じゃ
全然ない。「そこそこ」という、もともとソリッドな概念
でないものを扱っているのだから、形式論理的な矛盾は、
何の問題でもない。

で、そもそも(変形)家族はいろいろな形が選択可能で、
すなわち入れ替え可能です。でも、それでいいじゃない
ですか。まあ、「あんまり」短期的に入れ替わる訳では
ないけど、長期的には入れ替わっていくもの(すなわち
選択可能で流動的なもの)。それが家族です。で、どの
程度のスパンで入れ替えたり、入れ替えなかったりする
か、国家=エリート官僚が口出しすんなよ。どのくらい
流動性を好むか、だって、その人の状況によっていろ
いろ変わるんだよ。

国家=エリート官僚どもが今やってることは、そそのか
して流動させた奴から奪って、流動しなかった自分達の
ご褒美にするということです。ふざけんじゃねえーぞ!

http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20060213
http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20060428

本音と建前?

本音と建前の区分けが、その使い分けをする者達にとって、
有効に機能するためには本音を知らないナイーブな者達が
存在しなければならない。もしナイーブな者がいなければ
本音と建前の区分けは何の意味もなさず、全く機能しない。
本音と建前を区別する者達は、区別を知らないナイーブな
者達を騙すことで、そこから利益を得ようとするのであり
それに対してナイーブな者達が取り得る戦略は、論理的な
帰結として、次の二つがある。

1.本音と建前の区別を知り、その区別に騙されない
  ようにする。つまり、ナイーブでなくなること。

2.本音と建前の区分けを廃棄すること、廃棄させる
  こと。

そこで分からないことがある。宮台氏は

「1の戦略はOKだが、2の戦略は駄目である」

と発言しているように見える。私は「1と2の戦略を平行
して行うことが望ましい」と考えるが、宮台氏はそうでは
ない。氏の発言は、

 ナイーブな者達は、ナイーブであることを止めて
 自らもナイーブな者達を騙す側に回れ!

ということを結果的に意味することになるが、彼はそれに
ついて自覚的なのだろうか

====================================================
ちょっと分かりにくかったかもしれない
ので補足します

明示ルール=建前
暗黙ルール=本音

>欧州や日本はアンチルール主義。ルールの代わりにある
>のが、外交レベルでは信頼醸成(confidence building)、
>対人レベルでは紳士協定(gentlemen's agreement)。明示
>ルールに書かなくても、破れば生きていけない暗黙ルー
>ル(tacit rule)を共通前提にする。
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=337 より
====================================================

宮台氏は、各論では「明示ルール化すべき」という議論も
展開していますね。

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=255&catid=4
>■売防法は誰の利益に奉仕しているか。危険に晒される
>女か。否、非合法領域では却って女が危険に晒されるよ
>うになった。では誰の利益か。答え、ヤクザならびに警
>察官僚である。
全くその通り。ですが、これって常識じゃなかったんです
かね。こんな当たり前のことを知らない人、つまり、ナイ
ーブな人が、増えているんでしょうかね。それはともかく、
ヤクザや警察官僚が建前と本音の区別を使い不当な利益を
得ている。それに対し、売買春合法化(これは明示ルール
化でもある)は建前と本音の区別の廃棄です。

>弱者である身障者が売買春合法化を主張することが、多
>くの人たちに衝撃を与えるだろう。
そんなに衝撃ですかね。ヤクザや警察官僚の犠牲者が声を
上げた、というだけのことかと。是非とも頑張って欲しい
ですけど皮肉じゃなくて真面で。ほとんどの国民が犠牲者
なんですけどね。

>こうした悪法が、時代遅れの家父長制的道徳によって延
>命させられるのはたまらない。
他にもたくさんありますね。そういう悪法、というか公的
システム。労働法とか、健康保険制度とか。私のもっかの
敵は、家父長制的道徳です。というか、自らの利益を温存
するために家父長制的道徳を押し付けようとする連中です。

私は、やはりルール主義が正しいと思います。宮台氏は、
ルール明示主義の幅を狭く捕らえすぎているのではないで
しょうか。ルール明示主義であるならば現在のアメリカの
ようでしかありえないという議論の前提が端的に間違って
いるのでは?

まあ、宮台氏も各論ではルール明示主義をちゃんと取って
いる訳ですが…

====================================================

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=349
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